本記事は、Fedibird Advent Calendar 2019の22日目の記事です。

 明けましておめでとうございます。テルミナ™です。

 今回、ひょんなことから、「Fedibird Advent Calendar 2019」に投稿することになりました。

 とは言いましても、自分には、技術的なことやマニアックなことは一切書けませんので、今回は、なぜこの私・テルミナ™が「Fedibird」を選んだのかについて、触れたいと思います。分散型SNSを何らかの形で利用していたり、これから利用するつもりだったりする方々のお役に立てるとうれしいです。


「Fedibird」とは何か?

 「Fedibird」とは、分散型SNSプラットフォーム「Mastodon」で運営されているサーバの一つで、のえる氏によって運営されています。

 ただし、「Fedibird」では、素の状態の「Mastodon」ではなく、独自に機能を改廃したプログラムが用いられています。

 素の状態のMastodonで運営されている大半のコミュニティとの違いは大小様々ありますが、その中でも特に「FedibirdをFedibirdたらしめている」要素としては、次の2点を挙げておきたいと思います。

  • ローカルタイムラインの廃止
  • 引用ブースト(Twitterの引用リツイートのようなもの)機能の追加

 その他、「Fedibird」については、是非、のえる氏の記事もご一読願います。

参考記事
Fedibirdってなに?(紹介)noellabo’s tech blog

「Mastodon」や「分散型SNS」とは何か?

 先ほど、「Fedibird」は「Mastodon」で運営されていると申し上げましたが、では、そのMastodonとは一体何か?

 Mastodonは、2016年より公開されている分散型SNSプラットフォームの一つで、大手SNSの一つである「Twitter」とよく似た作りになっています。日本でも、2017年4月にブームが起きたことで、一気にユーザが増えてゆきました。

 Mastodonでは、「ActivityPub」という通信プロトコルが採用されています。これにより、(Mastodonに限らず)ActivityPubに対応した別のサーバ同士との連携が可能になっています。

 このように、同じプロトコルに対応した多数のサーバ、多数のプラットフォームが分散して連携し合うSNSを、Twitter等のように特定の運営主体がすべてを管理する「中央集権型」に対し「分散型」と称しています。

 もちろん、Mastodonを用いて、他のActivityPub対応のサーバと連携している「Fedibird」も、分散型SNSの一員です。

テルミナ™が参加している分散型SNSのコミュニティ

 私・テルミナ™も、既にいくつかのMastodonサーバを運営しており、また、他の方が運営するMastodonサーバの一部にも参加しております。

 2019年12月22日現在、私は次の6カ所の分散型SNSサーバにアカウントを持っています。 1)自動投稿型のいわゆるbotアカウントや業務連絡専用アカウント、テスト用アカウントは除く。

@Telmina@one.telmina.comTelmina One
分散型SNSにおける私のメイン・アカウント。サーバ「Telmina One」は私専用の、いわゆるお一人様サーバ。
@Telmina@s2.libera.blueLIBERA S2
主に政治関連の発言で用いているアカウント。「LIBERA S2」はリベラル専用Mastodonサーバ(2代目)を銘打っており、こちらも私による運営。
@Telmina@minohdon.jp箕面どん
分散型SNSにおける私の副アカウント。主に私のサーバ、特に「Telmina One」に問題が発生したときに用いる。私自身は大阪府箕面市には縁もゆかりもないが、管理者のとねぢ氏とは思想信条が近いこともあり、無理を言ってアカウントを作らせていただいた。
@Telmina@mastodon.socialMastodon.social
Mastodon」作者のEugen氏自らによって運営されている、Mastodonの旗艦サーバ。私は当初、海外の方とのやりとりを想定してそこにアカウントを作ったが、ほとんど活用していない。
@Telmina@moriyakidon.mamemo.onlineもりゃきどん
私はこのアカウントを「第一避難所」と位置づけている。メイン・アカウントを意図的に見ないようにするときや、他のもりゃきどんのメンバーと親密なやりとりをするときなどに使用する。☨もりゃき☨氏ではなくまめも氏による運営で、サーバのハードウェアはなんとRaspberry Pi! 大手サーバを意図的にドメインブロックしている
@Telmina@fedibird.comFedibird
私はこのアカウントを「第二避難所」と位置づけている。詳細については後述する。

 なお、過去にはさらにもっと多くのサーバにアカウントを登録していましたが、上記以外のアカウントの使用については停止しています。

 自分が過去に参加していた分散型SNSからアカウントを引き上げた理由は様々で、覚えているだけでも次のようなものがあります。

  • 単純に参加していたサーバが運営を終了してしまった(あるいはそう予告された)
  • 参加していたサーバの雰囲気がなんとなく自分に合わなかった。
  • 参加していたサーバの一部の参加者によって不愉快な思いをさせられた(ひどいケースでは運営者自らが原因であることもあった)
  • 参加していたサーバの運営方針に賛同できなかった
  • 参加していたサーバがろくにメンテナンスされていない

 特に、自分が選んだサーバで不愉快な思いをさせられてしまうと、それが後々まで響いてしまいます。そのため、参加するサーバの選定は、いやでも慎重にならざるを得ません。

では、なぜテルミナ™はFedibirdを選んだのか

@Telmina@fedibird.com

 先述のアカウント一覧、Fedibirdのアカウントを除外しても5カ所もあります。

 では、なぜそんなにアカウントを持っているのに、敢えて私が「Fedibird」にアカウントを作ったのか?

 単純に分散型SNSとつながるだけなら、メインのお一人様サーバのアカウント(@Telmina@one.telmina.com)1本で十分なのです。実際にそちらを主として使っているのは事実です。

 しかし私は、ネトウヨや極左や冷笑系に邪魔されずに、素人なりに政治の話をしたいがために、日本における分散型SNS界隈では誰もやろうとしなかったリベラル専用のサーバ(LIBERA S2)を立てました。また、実際にサーバを運営するとトラブルはつきもので、そのような事態が発生しても外部とのつながりを維持できるようにするために、信頼できるサーバにアカウントを作ったりもしました。自分自身の好奇心から、実験的な運用がなされているサーバに乗っかることもしました。

 そんな私がわざわざ「Fedibird」を選んだ理由は、次の通りです。

  • ローカルタイムラインを廃止するという実験的な運用に興味を持った。
  • 隠れ家的なサーバがほしかった。
  • 管理者ののえる氏は、既に別のサーバの運営で実績のある方なので、信頼してよいと判断した。

ローカルタイムラインを廃止するという実験的な運用に興味を持った。

 まず、ローカルタイムラインをあえて廃止するという運用に興味を持つに至った理由として、先述の通り、過去に参加していた一部のサーバで不愉快な思いをさせられたからということがあります。それらのサーバの中には、参加者の大半と考えが全く合わず、アカウント削除後に自分のサーバからドメインブロックをしたところすらあります。

 私は村社会や忖度などというものが大嫌いで、日本人が世界で通用しなくなっている根本原因とすら思っています。故に、同調圧力を押しつけてくるようなところは論外で、当人たちにそのつもりがなくても、仲間意識のやたら強いところには居着けません。その意味で「ローカルタイムラインの廃止」は個人的に極めて重要な要素なのです。これは、自分を含む多くの人がいわゆるお一人様のサーバを運営していることにもつながります。

 これは、「隠れ家的なサーバがほしかった」という事情も部分的に充足してくれます。

隠れ家的なサーバがほしかった。

 私は既にいわゆるお一人様のサーバを持っていますが、これは自分にとっては表玄関のつもりであり、隠れ家にするつもりはありません。

 「隠れ家」に近い使い方としては、私は既に、大手サーバのいくつかをドメインブロックしている「もりゃきどん」に作ったアカウントをそのように運用しています。しかしこのサーバは実験的な運用がなされていますので、あまり多用するわけにもゆきません。

 そこで、「もりゃきどん」とはまた異なる意味での「隠れ家」アカウントの運用の可能性を、ローカルタイムライン廃止を謳った「Fedibird」に見いだしたのです。

 ただ、ローカルタイムラインがないだけでは「隠れ家」にはなりません。そこで、@Telmina@fedibird.comにおいては、私のアカウントとしては初めての試みとして、フォロイーやフォロワーの情報を隠すことにしました。なお、併せてフォローを承認制にしていることは、言うまでもありません。

 現状は、フォロワーの大半が既に私のメイン・アカウントでもつながっている方です。しかし、そうでない方もいらっしゃいます。今後は、メイン・アカウントでつながっていない方々とのつながりも、模索したいと思います。

管理者ののえる氏は、既に別のサーバの運営で実績のある方なので、信頼してよいと判断した。

 実績のある方によるサーバの運用、これもバカにできない要素です。

 過去に自分自身も何度かサーバの運用で失敗してしまい、最悪、そのままサーバの運用を終了したこともあります。

 また、過去に自分が参加していた他人様のサーバの中にも、諸事情により運用継続が断念されてしまったところもあります。

 その点、「Fedibird」管理者ののえる氏には、既にいくつかのサーバの運用を継続させている実績がありますので、「Fedibird」もそう簡単にデータが飛んだり運用そのものが終了したりすることはないだろうと思っています。

最後に

 これまでに述べたような理由で、私が「Fedibird」に作ったアカウントでは、ある意味自分のメイン・アカウント以上に自由気ままな使い方をできております。

 なお、「Fedibird」には、先述のローカルタイムライン廃止以外にも、素の状態のMastodonには(今のところ)ない独自機能がいくつもあります。

 特に、引用ブーストやブックマーク機能は私も時々使います。

 また、私は今のところ使っていませんが、アカウント、ドメイン、キーワードの購読機能も、人によっては有用だと思います。

 これらの機能のいくつかは、Mastodon本体側にも取り込んでほしいとは思うものの、サーバの負荷がとんでもなく上がってしまいそうなものもあります。当面は、「Fedibird」ならではの楽しみ方と考えることにします。

 今のところ、自分は「Fedibird」にはあまり不満はありません。全くないと言うと嘘になりますが、実験的な要素の強いサーバであることを考えると、現状はかなり上々なのではないかとすら言えます。

 分散型SNSの世界はまさに日進月歩で、近い将来どのように状況が変化するのかについてはなかなか読めません。大手と呼ばれているサーバでさえも、運営そのものが終了したり、運営者が代わったりしています。

 そのような状況で、一つのコミュニティを維持してゆくことは並大抵のことではありませんが、それでも、「Fedibird」には長く続いてほしいと思います。他人様のサーバでありながら、誰にも気兼ねや忖度などをする必要がない、貴重な居場所なのですから…。

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References   [ + ]

1.自動投稿型のいわゆるbotアカウントや業務連絡専用アカウント、テスト用アカウントは除く。