昨日投票日だった参議院議員選挙、大勢が判明したようです。

 まずは、改憲勢力の2/3割れが確実になったということについては、素直に喜びたいと思います。

 自民党は大幅に議席を減らすこととなったようです。

 全体的には、野党陣営の勝利といってもいい内容だったようですが、個人的には大いに不満の残る結果となりました。

残念だった点

山岸、山本両氏落選

 今回私は、東京選挙区では山岸一生氏(立憲民主党)に、比例代表では山本太郎氏(れいわ新選組)に、それぞれ投票しました。

 山岸氏は、新人ではあったものの、元新聞記者ということでポテンシャルは高く、演説を聴いていてもこの人に東京都民の民意を託したいと思える人でした。

 山本氏は、6年前に初めて参議院議員になってから、国会内外において、最も日本国民のために真剣に働いてきた政治家の一人であるということは、一部のアンチ以外は疑うまでもないでしょう。

 この両氏が落選ということ、まだ自分の中では受け入れられていません。特に、山本氏は十分すぎるほどの実績を残しながらも結果を残すことが出来ず、ただただ無念でなりません。

大阪の野党大敗

 4人区の大阪では、自民・公明・維新×2ですべての議席を抑えられてしまい、辰巳孝太郎氏(日本共産党)、亀石倫子氏(立憲民主党)が共倒れする結果となってしまいました。

 今回、我らが東京では野党陣営で半数の3議席を抑えることが出来ませんでしたが、大阪でも、半数の2議席をこのお二人で押さえてほしかったものの、まさかの共倒れ。

 大阪は特に維新の勢力が盤石ですので、他の選挙区とは異なる独自の作戦で挑まないと、野党は勝てないかも知れませんね…。

神奈川、浅賀由香氏当選ならず

 3年前の参院選に引き続き、2度目の挑戦となった、神奈川選挙区の浅賀由香氏(日本共産党)。

 今回の選挙において、神奈川は、自分の選挙区である東京以外では、後述する埼玉と並んで最も注目していたところの一つです。

 3年前にも、浅賀氏は神奈川選挙区から立候補し、存在感を示していたのですが、残念ながら当選には至りませんでした。

 今回こそは、是非当選してほしかったのですが、どうやら神奈川県民の選択は東京同様、維新の候補者だったようです。

 浅賀氏には、次もまた挑戦してほしいと思います。市井に埋没させるにはあまりにも惜しい。

評価したい点

 ですが、この選挙、投票率こそ50%を割ってしまったものの、野党勢力は全体的には善戦したと言ってよいでしょう。

祝・共産党、埼玉で21年ぶりに議席獲得

 私は元埼玉県民です。

 それ故に、今回の選挙では、埼玉選挙区の情勢も大いに気になっておりました。

 今回共産党の議席を復活させた伊藤岳氏は、長年国政へのチャレンジを続けていました。私が埼玉県民だった頃からずっと応援していたのですが、長らくいい結果を残すことが出来ませんでした。

 しかし、今回は見事に接戦を制してくれました!

 伊藤岳さん、当選おめでとうございます。出来れば、私が埼玉県民だったときにそう言いたかったです。

東北等、多くの地域で野党陣営が制す

 今回、東北の多くの地域や新潟、長野、沖縄等で、野党陣営の勝利が目立ちました。

 個人的に、先述の神奈川、埼玉と並んで注目していた選挙区の一つである新潟でも、統一候補の打越さくら氏が接戦を制しました。

 新潟では優れた女性政治家を何人も輩出しているところです。3年前の参院選でやはり接戦を制した森裕子氏、西村ちなみ氏、菊田まきこ氏、そして昨年の新潟県知事選挙では惜しくも敗退してしまった池田ちかこ氏…。

 やはり新潟はこうでなくちゃ! 打越さくら氏の今後のご活躍、大いに期待させていただきます。

れいわ新選組躍進

#れいわ祭2 遠景

 そしてある意味今回の選挙の肝となったのが、山本太郎氏率いる「れいわ新選組」hのhの大躍進です。

 今年の4月に立ち上がり、たったの3ヶ月で、しかも大きな資金源や支持母体もない中で、この参院選では大政党にも引けを取らない戦いを見せてくれました。

 市民からの寄付だけで4億円を集め、10人候補者を擁立し、今回から自民党の都合でもうけられた比例代表の特定枠も活用し、ALS当事者や重度障害者の方を国会に送り出すことに成功しました。また、2議席獲得したことで、政党要件を満たすことも出来ました。これにより、今後報道各社は「れいわ新選組」を無視することが出来なくなります。

 代表の山本太郎氏ご本人は議席を護ることは出来ませんでしたが、早くも、次の衆議院議員選挙に向けて動き出そうとしています。

 今回れいわ新選組を応援した人たちは、今後もこの党を応援し続けてゆくことでしょう。一昨年、立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏は、「ボトムアップ」という言葉を何度も使っていましたが、れいわ新選組にはその精神が最初から備わっていました。そうじゃなかったら4億円も寄付なんて集まらないと思います。それだけ、市民の期待が大きいということですし、何より当事者意識が違います。今回議席を大幅に伸ばして名実ともに野党第一党となった立憲民主党も、彼らから学ぶべきことは少なからずあると思います。

 また、今回、ALS当事者や重度障害者の方が当選したことで、国会のバリアフリー化は避けて通れなくなります。しかし、これがうまくゆけば、日本の国会は世界に誇れるバリアフリー国会となるのではないでしょうか? 参議院を「良識の府」たらしめるためにも、今後の展開、要注目です。

 今回の結果により、これまで6年間強引な政治手法を繰り返してきた安倍政権は、その手法をとり続けにくくなるのは避けられないでしょう。

 今回の野党陣営の勝利は、決して満点をつけられるものではありません。しかし、日本の政治に一筋の光明が差したのは間違いないでしょう。今回を含めこれまで選挙に関心を示さなかった多数の国民に対し、「誰がやっても政治が変わらないなんてことはない」ということを示す、絶好の機会です。

 日本の政治が真に国民のためのものになってゆくことを、期待します。

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